ネットやSNSなどで最近よく目にする「和室界隈」と言う言葉はご存知ですか?
「和室界隈」とは、「陰キャ」「親ガチャ」「こどおじ」など、その時代その時代で若者が生み出す流行り言葉のひとつです。
2023年の1月にトレンドに入った以降、SNS上でよく使われる言葉です。
この記事では「和室界隈」の意味や読み方、その言葉が生まれた由来についてサクッと分かりやすく解説していきます。
和室界隈とは?
和室界隈とは、「見た目が垢抜けておらずオタクっぽい人」のことをいいます。
10代~20代で流行っている「TikTok(ティックトック)」で生まれた新しいネットスラングです。
TikTokは15秒から1分ほどの動画を投稿できるプラットフォームだよね。
TikTokには「踊ってみた」「歌ってみた」「メイク動画」など顔を出して投稿することが多いため、容姿についてアレコレ言われやすいという背景があります。
若者ゆえに残酷な言葉が生まれやすい環境なんだよね…
なぜ「和室」と言う言葉が使われているの?
続いて「和室界隈」の背景について紹介します。
そもそもなぜ「見た目が垢抜けていないオタクっぽい人」を和室界隈と呼ぶのか?と言うと
ビジュアルがダサいTikTok投稿者の動画の背景は「和室が多い」と言う理由から「和室」という表現が使われるようになりました。
キレイな和室じゃなくて、ふすまが破れていたり、布団が敷かれたままの生活感があふれた和室が多いよ。
具体的にはれてんジャダムさんというYouTubeで動画にまとめています。
ビジュアルを気にする人なら動画の背景まで気にするけど、オタクっぽい人は動画の背景だってもちろん気にしないよね。という意味が込められています。
和室界隈に込められた意味
- 見た目に気を使う人=動画の背景にも気が利く
- 見た目に気が使えない人=動画の背景にも気が利かない
和室界隈の読み方は?
「和室界隈」は わしつかいわい と読みます。
ちなみに「界隈」とは、本来は「そのあたり一帯・近所」などを表す言葉です。
ただし、SNSやネット用語で使われる「界隈」には、属性・特定のジャンルや業界などを表す言葉として使われています。
界隈の使用例
- オタク界隈
- ジャニオタ界隈
- インスタ界隈
そのジャンルに属している人って意味で使われるね
和室界隈とセットで使う「育成」って何?
「和室界隈」について調べていくと「育成」と言う言葉も一緒に使われていることが分かりました。
「育成」というのは、投稿された動画のコメントに「かわいい!」「美人!」「そのままでいいよ!」といったプラスのコメントを書き込み、投稿者にどんどん動画を投稿させて面白がることを言います。
な、なんて残酷なんでしょう…
育成の流れ
- 見た目が垢抜けない投稿者を煽りまくる
- どんどん勘違いさせる
- 「あいつ本気にしちゃってるよ…(笑)」とネタにする。
こんな一連の流れがあります。
和室界隈のSNS上での使い方
「和室界隈」は、10代~20代で流行っているショートムービーを自由に投稿できる「TikTok」で生まれた新しいネットスラング。
最初はTikTokだけで言われていましたが、最近はTwitterでもよく目にするようになりました。
和室界隈のSNS投稿例
あれ?なんだか美人さんの投稿が多くない?
そこもSNSの闇が隠されているんだよ
「和室界隈」をSNSで使う場合は2つの意味がある
最初は「見た目がオタクッぽい人」をバカにする言葉として使われていた「和室界隈」
でも、最近はその意味を逆手にとって、「自虐ネタ」として使う人も増えてきました。
自分に自信があるけど「私、和室界隈です~」って言って「そんなことないよ~」みたいなフォローを期待してるってことね。
「和室界隈」を使う対象が、自分なのか、他人なのかで以下のように意味が変わってきます。
- 他人に向けて使う…侮辱ネタ
- 自分に向けて使う…自虐ネタ
自分で自分のことを「和室界隈」と言う場合は、ほぼ上のTwitterのように見た目が可愛い子、自信があると思われる子が多いです。
「和室界隈」を逆手にとって、インフルエンサーとして活躍している人もいます。
その代表が吉田いをんさんです。
2024年9月時点で、SNSの総フォロワー数が170万人をこえる超人気インフルエンサーです。
吉田いをんさんについてはコチラで詳しく紹介しています。
対して他人に向けて使っているつぶやきは下記のように、ネタにしているものがほとんですね。
【まとめ】和室界隈とは?
10代20代の若者を中心に使われている「和室界隈」の意味や残酷な背景について紹介していきました。
この記事のまとめ
- 和室界隈とは見た目が野暮ったくオタクっぽいTikTok投稿者のことを指す言葉。
- 見た目に気が利かない人=動画の背景も気が利かないから和室が多いという由来がある
- 褒める→勘違いさせる→それを面白がる、いわゆる「育成」という残酷な流れが存在する。
- 最近は自虐ネタとして「和室界隈」と言う言葉を使うように…。
どの時代にも見た目や職業の差別言葉と言うのはたくさん生まれますが、誰が考えているんだろう?と秀逸なものが多いです。
和室界隈もそのひとつ。若者の残酷さが垣間見えるネットスラングでした。